マネージャーのミッションを簡単に言うなら
「チームとして成果を出すこと」
あなたが仮に天才で優秀であっても個人で成果を出すには限界があります。
成果を安定的に生み出し続けるにはチームとして機能する必要があるわけです。
ではこのマネージャーに課されたミッションをいかにして遂行していくのか。
マネージャーとしての5つの役割を見ていきましょう。
経営方針とチームの目標を共有・浸透させる
「よしテストで〇〇点取るぞ」
これは個人の目標ですが、人間は何か目標があるからこそ邁進できるわけです。
チームも同じく成功への目標があるからこそ成功に近づけます。
マネージャーが明確にしなければならないことは
- 有形の目標
- 無形の目標
- 短期的目標
- 長期的目標
この4つがメインになります。
戦略を策定・実行し、問題を解決しながら目標を達成する
マネージャーは基本的に経営層が決定した経営方針を具体化するために目標を設定し、達成するために戦略を策定・実行する役割を担います。
例えば大手ネット通販サイトのアマゾンではこんな経営方針があります。
「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」
この経営方針に従ってマネージャーは具体的に売上や利益(例えば対前年度割合や具体的な額)を決定し戦略とをたてます。
チームのエネルギーを最大化する
チームの構成要素である個人のエネルギーを最大化することでチーム全体のエネルギーが上昇していきます。
逆に個人の業務レベルがチーム全体でバラバラな状態だとどうなるでしょうか。
イメージとしては以下の桶のような状態です。
桶の中の貯水量はチームとして達成し得る成果だと考えます。
左の例はチームの個人業務レベルがそろって安定した貯水量が得られます。
右はどうでしょう。
たとえ一人の能力が高かったとしても全員の能力が不揃いだとどうしても貯水量が少なくなってしまします。
こういった問題点をマネージャーは見つけ出し、いかにすれば改善できるかを常に意識する必要があります。
そのためにもマネージャーは部下との絶え間ないコミュニケーションが重要になってくるのです。
部下を育成し評価する
部下を育成する
部下を育てなければならないのはなぜでしょう。
上司が部下を育成するというのはもはや常識ですがその理由を考えてみましょう。
確かに現状においてそのチームの業績を向上させるということがよく意識されることかもしれませんし、はたまた経営陣からの圧力によるものなどもあるかもしれません。
しかし見落としがちなことととして、組織が持続的に存続し成長するためということがあります。
すなわちマネージャーとして部下を育成するということは企業の持続的な存続に関与することを忘れてはいけません。
部下を評価する
さてマネージャーは部下の育成をしなければならないことはわかりましたが、部下の能力がどのくらいになれば成長しているといえるのかがわからなければなりません。
すなわち部下に対して「成長の見える化」を行うことがが必要となってきます。
確かに部下からしてみれば自分が成長しているかどうかの基準がなければモチベーションも上がりません。
マネージャーはこうした見える化のためにも業績基準を定め、それに基づき評価する必要があるのです。
リスクを迅速かつ適切に処理する
リスクの予見・防止
マネージャーとして業務を進める際重要になってくることの一つに「リスクマネジメント」があります。
もちろんマネージャーだけでなくチームの一人一人が意識しなければならないことですが、マネージャーは特にその責任が重いといえるでしょう。
「このまま業務を進めた場合〇〇のリスクがあり、支障をきたす恐れがある」。などリスクを認識し、未然防ぐ必要が出てきます。
すなわち平常時にこそいかに意識できるかが重要になってきます。
緊急時対応(マネージャーの真価が問われるとき)
さて前項で述べたようにリスクマネジメントを行っていたとしても、緊急事態というのは起き得るものです。
イレギュラーなことが発生したとき、対処法がわからないチームはうろたえてしまうかもしれません。
そして業務に支障が出るだけでなくその企業としての存続が危ぶまれることもあるかもしれません。
そうした不測の事態が起きた時こそマネージャーの真価が問われます。