世の中にはあっと驚くようなアイデアが溢れています。
自分も何かアイデアをと考えている人は多いのではないでしょうか。
しかしながらそう簡単にアイデアというもののなかなか思いつかないなんてことよくありませんか?
発想力というのは日常生活、仕事、恋愛などとにかく様々な場面で必要になります。
ではアイデアはどのようにして生まれるのか。
発想力には過去の知識や経験が必要
ここで一つ質問です。
「アインシュタインの一般相対性理論を応用し、何かアイデアを出してください」
唐突にこのような質問が来たとします。正直私もアイデアなどまったく浮かびません。
これはもちろん内容が難しいということもあるかもしれませんが、自分がこれに関する知識を学んでいないからです。
頭の中にない知識や経験したことのない事柄に関するアイデアはほとんど出てこないものです。
そして知識や経験があったとしてもそれを活かすためには観察力や洞察力が必要になるかもしれません。
よくある観察力の例はニュートンのリンゴの話が有名でしょう。
ニュートンは目の前のリンゴが木から落ちるという経験をもとにして学説を立てました。
そしてその観察力からアイデアは生まれたのです。
アイデアを出すためには無意識な常識を意識する
ここで大切なのはこの学説(アイデア)はどのようにして生まれたのかということです。
もしこのニュートンの逸話が無い状態であなたの前にある木からリンゴが地面に落ちたとしましょう。
なにも意識していなければ何も感じないかもしれません。
なぜ何も感じないのでしょうか。
それは「リンゴが木から落ちる」という現象はあまりにも常識過ぎて無意識になってしまっているからなのです。
ではどうすればこの無意識の中の常識から必要な常識を持ってくるのでしょうか。
海で釣りをする
この見出しを見て早速海に釣りに行かないでください。実際に釣りをするわけではありません。
ニュートンは誰もが常識だと感じ無意識の海の中に放り込まれてしまった「木からリンゴが落ちる」という魚を釣り上げました。
そしてその魚を料理した結果、この世にはなかったご馳走(アイデア)を作り上げたのです。
自分の中に広がる常識というの海の中にあるこの魚を釣り上げたのはたまたまかもしれません。
しかしここでアイデアを生み出すために大切なことはまず釣りをするということなのです。
言い換えるなら、自身の知る無意識の中にある常識を存分に出すことです。
私の考える常識学ではまず無意識になっている常識を意識化するということ。
まず底が見えない常識の海に釣り糸を垂らして魚を釣ろうという意識がスタートです。
もちろん何が釣れるかは全くわかりませんし、その釣れた魚をどう調理するかはわかりません。
しかし釣りをするという行為をしなければ何も得ることはできないということです。
本当に自分の中の海に魚はいないのか
「でも自分の海の中には釣れる魚なんていないよ」と思う方もいるかもしれません。
しかし本当にそうでしょうか。
これまでの記事でも述べてきましたが常識というのは誰しもが持ち合わせているものです。あなた自身の頭の中にも常識はいくつも入っているはずです。それを使うのです。
また別の人は頭の中にないアイデアを作り出そうと必死になる人もいるかもしれません。
常識学は最小のエネルギーで最大の結果を出すことを目標にしています。
頭の中に全くない0という状態から1へと持ち上げるためには大きなエネルギーが必要となるのです。
頭の中にないアイデアを考えようとするときにはまずその周辺の知識からつける必要があり、ここに大きなエネルギーを必要とするのです。
では最小のエネルギーで新しいアイデアを生みだすためにはどうしたらいいのでしょうか。
まさにそれこそすでに頭の中で学習を終えている常識を使うのが効率的です。
料理をする
さて釣り上げた常識の魚というものはそのままではアイデアにはなりません。
どのように調理しようかと考えるでしょう。
ニュートンが釣り上げた魚ならば「リンゴが木から落ちる」です。
例えばここから先どんな料理ができるかは人それぞれです。
別の人が見たら
「このリンゴ熟しておいしそうだ」、「木が意識的にリンゴを落としたに違いない」「リンゴは落ちたのではなく移動しただけ」
人それぞれ考え方が変わります。
この常識から出てくる考えは人それぞれなのです。
釣り上げた常識というのは何らかのアイデアをひらめくための基盤といっていいでしょう。
そこからピラミッドのように積み上げた結果、頂上には光り輝くアイデアが乗ってくるのです。
アイデアを出すために常識を紙に書きだす
ここでの第一歩は頭の中にある無意識化された常識をどのようにして意識下まで持ってくるのかということです。
まずは紙などに当たり前のことを書いてみてください。
「信号の赤は止まれ」「ゴミのポイ捨てはダメ」「コーヒーは苦い」
こんな常識的なことでもいいのです。
いつものルーティンワークでもいいでしょう。
それらはもはや自分の頭の中にあり、意識下に持ってくるためのエネルギーのみでアイデアを作るための基盤ができるのです。
特にいつものルーティンワークを書き出したりするともっと効率のいい方法なんかが見つかるかもしれません。
常識は疑うな。考えろ。
様々な常識は出せたでしょうか。
今目の前に出した常識こそいつもは無意識の中に眠っていたものかもしれません。
しかしそれを疑ってかかってはいけません。疑うというのは最初から間違いであるという偏見を持ってしまいます。
正しい常識については正しいといえることが重要です。
そうして考えていくうちに自分なりに出た考えこそがアイデアとして出てくるのです。
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